自治体の結婚支援事業の変質

婚活事業者の生の声

現場の婚活担当者の感想とは?

また、協賛団体に関しても想定外の事態に直面し、「出会いサポート」は事業の在り方の一部修正を迫られることになった。協賛団体の一覧には、現在107の団体・企業が登録されている。しかし、例えばレストランなどの料理人や従業員が、必ずしも交流会の企画を立て、司会進行を含む運営ができるわけではないという点が問題になった。この点について、スタッフを勤める人は次のように語っている。

 

レストランさんなんかに、司会もすべてやってもらうのが、うちの事業の元々の趣旨なんですけれども。やはり、やりたいからと言って、なかなか実際のところレストランがすぐに司会をできるかっていうとできない。でも、せっかく協賛団体に入るって言ってくれてるので、司会できないからダメですとかまでは言えないので。
だから、その場所だけちょっと貸してもらって、今のところ、うちがやっているのを見てもらって、このように次回からしてくださいねっていう感じまではご指導しているんです。でも、なかなかうまくいかなくて、私とかが司会をしてるんです。

 

このように、協賛団体であるレストラン問うが、交流会の司会進行を勤められない場合、兵庫出会いサポートセンターのスタッフが運営も担当することになった。しかし、ここでさらに生じた問題は「出会いサポート」のスタッフもまた、兵庫県に勤める公務員であり、お見合いパーティーを運営するプロではないということである。

 

この点について、参加者たちは厳しいまなざしを向けている。交流会参加者へのアンケート調査の自由記述欄には『やり方g民間と比べて素人がやっているような感じで、本当にマッチングさせて応援しようという気が感じられなかった』「遊びではないのですから、もう少し実のある進行を期待しています。この人なら、この人が合うかも・・・とかサポート、仲人も必要かもしれません。早くお願いします。年齢は待ってくれません。」と言ったコメントが寄せられている。

 

こうした状況を受け「出会いサポート」は結果的にプロの参入を受け入れることになる。協賛団体として「出会いサポート」にかかわっているAさんは「お見合いパーティ、カップリングパーティを企画運営」する会社を営んでいる。Aさんの会社は、現在では協賛団体として最も多くのイベント運営をしている「出会いサポート」の交流会の半数程度に関わっている。

 

 

自治体による婚活事業の今

しかし、、Aさんが述べているように、「出会いサポート」は事業開始当初、こういったパーティー等を実施するイベント会社を協賛団体として受け入れているわけではなかった。

 

兵庫出会いサポートセンターさんが発足した当時にですね、お電話差し上げたんですが、当初、兵庫出会いサポートセンターさんは、僕たちみたいな出会いイベント会社とは、お付き合いをしないというのが基本ラインだったらしいです。

 

で、何回か、何カ月かやってるのを拝見しながら、ホームページ渡過を見てると、ちょっとやっぱり行き詰っていらっしゃるのかなあというような感じがしたんです。それで、うちのスタッフから改めて連絡をさせまして、僕の方がお邪魔したんです。それからのお付き合いですね。

 

つまりAさんによると、「出会いサポート」は行き詰まりから当初協賛団体として想定していなかった、民間のイベント会社等も含めざるを得なかったといえるだろう。以上のように、現状としては当初の想定とは異なる様々な事態に直面しながらも、修正を加えながら事業を実施しているのである。


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